『中小企業の交際費、全額損金算入 政府・与党方針 』はすごい。カネ回りには刺激あるね。これ

 

中小企業の交際費、全額損金算入 という政府・与党方針が突如、報道され、かなり驚きました。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS20008_Q3A120C1EE8000/

僕は、安倍政権の円安誘導、2%物価上昇や200兆円国土強靭化、高額所得層への累進税率UPなどいちいち気に入らないのですが、これはヒジョーに効果のある税制変更になる!と感心しました。

この号令は、twitter界の過激派、アシカ軍曹曰く「所得税UP・贈与税減税・相続税UPと全部セットだ。事業で稼いだカネは全部消費しろ!カネ貯めたければ国内外へ投資し、キャピタルゲインで稼げ!という、21世紀型の殖産興業政策だと思います。」 と表現されていましたが、まさにその通り、だと思います。

これって所得税の最高税率の引き上げと合わせて考えると、僕には『高額所得者は個人事業主になれ。そして個人では所得をとるな。家財道具購入から日頃の飲み食いまで経費として遣え』というメッセージにみえます。

要するに飲み食いや付け届け、買い物がぜんぶ経費になる、というのはものすごい消費促進のインパクトになるような気がしますし、、、
真面目に、この税制施行を機に、多くの人が個人事業主や中小企業オーナーに転身したり、逆に図体の大きすぎる会社は税制に合せるために、減資したり、細かく分社化したり、するんじゃないかとも思うくらいです。

でも、かたやますます日本では真っ当な方法ではお金たまらなくなるなぁ、も感じました。
額面の所得を目減りさせて、実質所得に変わるものを領収書と引き換えに渡すという意味では、実際の手取りなどが烈しくアングラ化する、んじゃないかなぁ。

だから、日頃からASEAN進出を煽っている僕から、更にいわせてもらうと
『東南アジアでビジネスを拡げ、シンガポールでお金をコツコツ貯めて、かたや日本で経費ビジネス(外食産業、贈答商売、福利厚生まわり)をやるのがイケてるね』とも主張したい!と。

今回の経費天国ジャパンの再促進策について勝手に以下のように総括します。
● もともと日本の中小企業は法人税をほとんどぜーんぜん払っていない www
● この税制は、純粋に『カネ回り』促進に繋がる。
● そしてますます法人税を納めなくなる。
● でも一方で予定されている消費税の10%化→徴収をきちんともやれば、税収もきちんと増えそう

そう!直接税(所得税・法人税)主体から、間接税(消費税・サービス関連税)主軸の国づくりですね。
これは高齢ジャパンにとってはすごく正しい、と思う。はたらいてない人にも課税できるしね。

まさに『税制は国家の意思』『税制は国家の背骨』。これで経済が成長するかはよくわかんないけど、少なくとも消費の促進には繋がると思います。

・・・そもそも日本という国(第二次世界大戦以降)は、税金を納めることが美徳ではない というナニなんですよね。

何故そうなっちゃったのか。
僕は・・・それは個人の所得税が自動天引き、というところにあると思っています。
納税する、という能動性が弱くて、納税の積み上げが国家の背骨であるという意識が貧弱なんですね。

そして日本以外の国では、個人的な所用などを法人の損金で計上できてラッキーとかそういう発想の人が少ない。ていうか、あんまりないと思う、そういうの。

僕が表参道で広告会社を自営してたときは、本気で納税ってのは美徳だと思っていたし、法人の責務だと思っていたんです。
でも、それはかなりの少数派であることに、30歳過ぎてから気付きました。
そのときは非常に残念でしたが、、、そこの信念はずっと曲げませんでした。 その日広は2005年度なんか法人税7億円も納めたもんね(自慢)。

しかしながら倫理道徳を変えるには、30年単位の教育が必要だと思います。

だから更に法人税を納めなくてラッキー、みたいな価値観を、活かしたほうが国家の税収は増えるような気がします。故に、これはそっちにも効果あるなぁと。

なんか夜の商売とかが大ブレイクするヨカーンですよ。

いや…間違いない気がする。

ぜんぜん前後脈絡ないけど、僕にこれからナイトレジャー産業の経営に新規参入の意思決定を促す、ほどのインパクトを与えてくれました。

今後の世の中の変化に注視です。はい。