ミャンマーに行ってきました。

2020年5月14日

 
ASEAN諸国を巡ってて思うのは、ほんとに『アジアは一つじゃなくていろいろ』なんだなぁということ。 (・・鳩山さんも早く認識改めたほうがいいよ)

だからこそ多様であること、違うことを受け容れることからしか、相互理解は始められない、と思っている加藤はこのたび未踏の地であったミャンマーとベトナムに行ってまいりました。

行ってよかった!。百聞は一見にしかず。アジア回遊はシンガポールをハブにして、各国と反復横飛びあるいは格安エアラインを乗り継いで横断するのがリーズナブルですよ。

さてミャンマー。!の連続だったわけですが、とにかく最も驚いたのが
【銀行が (ほぼ) ない】こと。

これは想定外でした。お陰でマジに貧乏旅行となってしまいました(;´∀`)。フライト前、チャンギ空港にある為替窓口にて『シンガポールドルを、ミャンマーの通貨に替えて』とお願いしたら・・『① ミャンマー通貨は取り扱ってない ②米ドルを持っていき、現地で交換せよ』というアドバイス。

言われるがまま、とりあえずシンガポールドルで700ドル(約45000円)だけ替えて持っていったわけでしたが、、、なんとミャンマーには銀行が、ATMが、なかったのです(つまり・・預金引出しもキャッシングも出来ない)。

あらゆるクレジットカードも使えませんでした。当然、現地の人はほとんど誰も銀行に行ったことがない。(つまり預金や借入の概念がない・・)

そして米ドルしか兌換価値のある外国通貨がありません。シンガポールドルも日本円も意味なし。
しかも綺麗で折り目の無く新しい額面の大きい米ドルに高い価値があり、細かい額、汚い米ドルは交換価値が低いのです。新しい価値観を提示されたような気持ちでした。

折り目のない新品の100ドル札だとだいたい1000チャット札(ミャンマー通貨)95~7枚と交換できました。つまり価値は1ドル=1000チャット弱なのですが、昨年初頭は=1400チャットだったそうで。一年で米ドルの価値が40%ダウンしてました。かたや・・6年前は=300チャットだったそうです。orz とんでもない。20ドル札でギリギリ交換に応じて貰えるところもありましたが、1ドルは無理でした。

4日間の滞在でしたが、一件だけミャンマーの国内銀行?のような金融機関をみました。国外のお金は引き出しはできません。預金通帳の現金の出納はハンコで管理されているそうです。(つまり電算化されていない)
そぅいえば・・ 小学校の頃の郵便局の定期の貯金通帳が、そんな仕組みだったような。

その後にベトナムに行ったのですけど、ベトナムいちばんの金持ちは銀行オーナーでした。なるほど『金貸しこそ最高の商売』とはよく言ったものです。やっぱり資本主義経済が立ち上がるとき、一番最初に利益が出るのは銀行なんですね。

その銀行自体が【ない】わけですから、如何にミャンマーがまだまだ後進国か、ということがお解りいただけるかと思います。

現地でお逢いしたタイ在住20年の媒体社オーナー曰く『ミャンマーはタイの20年前の状態』『世界三大独裁政権は北朝鮮・ミャンマー・ブータン』ということでしたww。

市街地もまだまだ発達していません。昔の映画を観ているようです。スタバどころかマクドナルドもコンビニもありません。欧米の経済制裁を受けている=欧米主導の資本主義に毒されていないので、ほんと のどかなのです。

路面に立ち並ぶ小売店には電気がお店に届いておらず、多くの店が軒先でガソリンでモーター動かして自家発電していました。だもんで電圧が安定していなく、例えば30分レストランに居るとすると一回は停電します。いやー電気がちゃんと安定供給されていることの有り難さを感じましたよ。
もひとつ驚いたことは日本との時差が2時間30分ということ。30分!!。そんな時差に30分刻みとか、あったのか(‘∀`) !?

そんなヤンゴンにも7月20日よりクアラルンプールから毎日エアアジアの定期便が発着する事になった模様。これは一気に発達しそうですねぇ。10年以内にまた都市の成長の按配を確認しに行きたいと思います!。