ダイヤルキューネットワークの20周年

2021年10月3日

 

先週は6日間一時帰国したのですが、その週末10月2日は、六本木ヒルズ界隈にて、加藤含め3人のOBが幹事となり、ダイヤルキューネットワーク20周年を記念した宴会を催しました。

この宴会、5年前には15周年として行ったのですが、今回は前回を上回る40名ものOB・OG・当時の関係者の皆さんに、北は北海道から南は福岡よりご参加いただきました。

18年前(経営破綻時)の役員社員アルバイトの総数は70名弱(うち20名超が破綻4ヶ月以内の雇用者)だったことを考えると高い出席率でした。

ダイヤルキューネットワークという会社は、1989年9月28日に誕生(登記設立)した会社です。NTTが開始した情報料代理徴収サービス(商標;ダイヤルQ²を利用した第一号コンテンツプロバイダ(CP)として同年12月よりサービスを開始しました。

ダイヤルQ²とは、のちにNTTドコモが携帯電話において導入したiモードの原型ともいえるサービスでした。
NTTが数多くの情報提供会社(CP)にかわって、その情報料金をNTT通話料金とまとめて契約者(通話者)から回収するサービスです。

同社はこの情報料の代理徴収サービスを利用して、2000以上の数多くの情報番組を、100社を超える情報提供元の事業者の方々と共に制作し、提供していたポータル型サービス(Qネットセンター)を東京・大阪・名古屋・札幌・福岡で展開しました。また同時に、当時大流行した混線電話サービスのパーティラインや目的別伝言ダイヤルも運営していました。

サービスイン以降、毎月売上を伸ばし一年を待たずして月商は1億を超えました。みんな昼夜惜しまず働いてました。

しかし、設立から僅か一年半後の91年4月末、ダイヤルQ²事業全般に対する世間様のバッシングと、それを受けたNTTの対策・規制の波に呑まれ、同社はあっけなく破綻しました。

さて
この会社に関しては、加藤自身もこれまで様々なタイミングで文字にしてきましたし、他にも多くの人が記録を残しています。

とりわけ、その設立から破綻、そしてその後の経緯については、岡本呻也さんの「ネット起業!あのバカにやらせてみよう」に丁寧に取材された著作があります。

 

また同社設立時の事業計画書やポータル型サービス/Qネットセンターについては代表取締役専務だった当の本人の真田哲弥さん著「なぜ、ベンチャーは失敗しやすいのか?」に詳しく載っています。

ご興味があれば、おヒマ見てお目通しください、ね。

加藤自身は会社設立ちょうど一年後の1990年秋、
資本金を4400万円へと増資するタイミングで、10%440万円の増資に応じ、あわせて当時取締役だった大阪の学生企業 株式会社リョーマから業務委託という格好で参加し、翌91年5月の破綻まで在籍していました。

(同年4月から大学を卒業し晴れて正社員になっていたのですが、一ヶ月での破綻を迎えました(;´д`)・・・ 親には3年間黙っていました)

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さて
同社は僅か一年半の操業期間でしたが かつて存在した日本の企業 として、Wikipediaでも紹介されています。

当時の役員・社員・アルバイトは破綻後、その後新たに勃興したインターネットサービスやモバイルコンテンツ、短期業務請負、といった新しい業界で活躍しました。

これまでに上場企業の役員・執行役員の経験者・現職が20名近く↑が輩出されています。

宴会はとっても楽しかったです!。
また5年後の25周年で皆と逢えるのがとても楽しみです♪